家を買おうと検討しているものの、どのタイミングで買えばいいかわからず悩んでいませんか。本記事ではそうした悩みを解決すべく、家を買うタイミングをご紹介します。
自身の状況と照らし合わせることで、適切なタイミングを決める判断材料になるでしょう。家を買う前に確認すべきことについても解説しているのでぜひ参考にしてください。
家を買う最適なタイミング
家を買うタイミングは、購入する人の状況によって異なります。そこでこの章では、以下の5つの状況に応じたベストなタイミングについて解説します。
- 年齢から考えた場合
- 年収から考えた場合
- 貯金額から考えた場合
- 住居人数から考えた場合
- ライフステージから考えた場合
年齢から考えた場合
国土交通省は、戸建住宅、分譲マンション、中古戸建住宅、中古マンションを購入した年齢をグラフにまとめています。その結果、戸建住宅や分譲マンションを購入した年代で多いのが30代、中古戸建住宅と中古マンションを購入した年代で多いのが40代です。
こうした結果になっているのは、住宅ローンが関係しています。住宅ローンは、返済能力があり返済期間を十分に確保できる人が審査に受かることが多いです。
したがって、返済能力が安定していない20代や返済期間を十分に確保できない70〜80代は、ローンを組むのが難しいと考えられます。
実際に、ローンを組める年齢として、20歳以上65歳未満を設定している金融機関は少なくありません。こうした背景があるため、年齢から考えた場合、家を購入するタイミングとしてベストなのは30〜40代と言えます。
年収から考えた場合
国土交通省は、家を購入した世帯の年収をまとめています。その結果、注文住宅、分譲マンション、中古マンションを購入した家庭の年収で多いのが600〜800万円、分譲戸建住宅、中古戸建住宅を購入した家庭の年収で多いのが400〜600万円です。また、購入者の平均年収が最も高かったのは分譲マンションでした。
なお、中古物件を購入した家庭よりも、新築物件を購入した家庭の方が年収が高い傾向にあります。さらには、戸建住宅を購入した家庭よりも、マンションを購入した家庭の方が年収が高いです。こうした背景から、家の購入は年収が400〜800万円に達した時点で行うのがベストだと言えます。
貯金額から考えた場合
国土交通省の調べによると、初めて家を買う家庭の貯金額は以下のとおりです。
購入した住宅の種類 | 貯金額 | 借入金 | 購入資金 |
注文住宅(土地購入含む) | 1,203万円 | 3,909万円 | 5,112万円 |
注文住宅(建て替え) | 1,828万円 | 1,471万円 | 3,299万円 |
分譲戸建住宅 | 886万円 | 3,364万円 | 4,250万円 |
分譲マンション | 1,929万円 | 3,001万円 | 4,929万円 |
中古戸建住宅 | 1,301万円 | 1,658万円 | 2,959万円 |
中古マンション | 1,234万円 | 1,756万円 | 2,990万円 |
また、家を売却したことがある人、あるいは売却の検討をしたことがある人を対象にしたアンケートでは、貯金が1,500万円になったタイミングで家を購入したいという声が最も多かったようです。
住居人数から考えた場合
住居人数から考えた場合、家を買うベストなタイミングは、住居人数が2〜4人となるタイミングです。なぜなら、1世帯あたりの平均居住人数は、どの種類の住宅でも2〜4人以内におさまるからです。
住宅の種類 | 住居人数 |
注文住宅 | 3.3人 |
分譲戸建住宅 | 3.8人 |
分譲マンション | 2.7人 |
中古戸建住宅 | 3.2人 |
中古マンション | 2.6人 |
またどの種類の住宅も、住居人数3人の占める割合が最も多い結果となりました。したがって、住居人数から家を買うタイミングを決めるのであれば、住居人数が3人、少し範囲を広げると2〜4人のタイミングがベストだと言えます。
ライフステージから考えた場合
家を買うタイミングは、自身のライフステージで決めるという方法があります。とくに、以下のような、大きなイベントが起きるときにあわせて購入するという人が多いです。
- 結婚したとき
- 出産したとき
- 子どもが成長したとき
- 子どもが独立したとき
- 定年退職したとき
結婚したとき
これからの人生設計の一環として、結婚をきっかけに新しい住まいへ移り住む人は少なくありません。夫婦で働いているのであれば、両人の名義でローンを組める点がポイントです。
年収を合わせて審査してもらえるので、1名の名義で審査を受けるよりも通りやすいでしょう。したがって、年収が低い傾向にある若い人におすすめです。
若いとローンの返済開始時期が早まるため、ローン完済のタイミングも早くなります。年齢を重ねてから経済的な負担が減るのは、精神的にも楽です。しかし、これから家族が増える可能性もあるので、そのことを考慮しつつプランを立てる必要があります。
出産したとき
家族が増えると、その分家のスペースが狭くなってしまいます。たとえば、出産すると赤ちゃん用のベッドやおむつ棚、離乳食のスペースなど、あらゆるスペースが必要です。
2人で住むにはちょうどいい物件に住んでいても、家族がひとり増えるだけで窮屈に感じるでしょう。広い物件に移り住むことで手狭さを解消できるため、家を買うタイミングとしておすすめというわけです。
しかしなかには、子どもが小さいうちは住まいのスペースを取らないため、引っ越す必要はないと考える人もいるでしょう。しかし、早めに対策するに越したことはなく、早めにローンを組めるというメリットもあります。
子どもが成長したとき
子どもが成長したと感じたときも、子ども専用の部屋を作れることから、家を買うタイミングとしてベストです。たとえば、小学生から中学生に上がると、勉強の難易度は一気に上がります。
今までは、リビングでの勉強でも十分についていけたかもしれませんが、中学生ともなると、自分の部屋を使って集中した環境を作りたいはずです。子ども部屋を設けた家を購入することで、そうした問題を解決できるでしょう。
なかには、集中力があれば、リビングでも勉強部屋でも問題ないと考える人もいるはずです。しかし、子ども部屋は就寝の際にも役立ちます。
今までは、家族3人で一緒の部屋で就寝できていたとしても、子どもが大きくなると、スペースが足りずに3人での就寝が難しくなってしまうでしょう。子どもが増えるとなおさらです。したがって、子どもが成長するタイミングは、家を購入するベストなタイミングだと言えます。
子どもが独立したとき
子どもが独立するときも、家を建てるベストなタイミングとして挙げられます。なぜなら、今まで子どもが使っていたスペースを持て余してしまうからです。
たとえば、今まで子ども用に使っていた部屋や収納は、子どもが独立するタイミングで使わなくなってしまいます。そのまま放置する方法もありますが、使わない部屋を管理するのは余計な手間です。
そこで、夫婦2人分がちょうどよく住める家に引っ越すことで、最低限の管理で住み続けられるでしょう。
定年退職したとき
定年退職したことをきっかけに、家を買う人も少なくありません。今まで仕事に就いていた人のなかには、家は食事や睡眠を取る場所として、必要最低限の広ささえあればよいとお考えの方もいるでしょう。
しかし、定年退職して自宅にいる時間が長くなると、趣味や娯楽を見つけて定年後の人生を充実させたくなり、より広く快適な我が家を求めて家を購入するケースもあります。
また、老後のことを考えると、バリアフリー機能が充実した家であれば安心です。こうした問題を解決するために、定年退職後に家を買うという人も多くいます。
家を買う前に確認すべきこと
家を買う前に確認すべきことは以下の3つです。
- 新築にするのか中古にするのか
- 間取りをどうするか
- ローンの返済期間や返済額をどうするか
それぞれ詳しく解説します。
新築にするのか中古にするのか
新築と中古では、それぞれ違ったメリット、デメリットがあり、向いている人が異なります。たとえば、新築のメリットとデメリットは以下のとおりです。
新築 | |
メリット | 新品な状態で住み始められる購入してからしばらくは固定資産税が減税される瑕疵担保責任が長い |
デメリット | 価格が高い |
続いて、中古のメリットとデメリットは以下のとおりです。
中古 | |
メリット | 比較的安い価格で住宅を購入できる |
デメリット | 機能や性能が古い恐れがある修繕費がかかる |
新築や中古のどちらかを選ぶ際は、メリットだけではなくデメリットを見ることも重要です。そのデメリットを許容できるのであれば、そちらの方が向いていると言えます。
間取りをどうするか
どんな間取りにするかを決めましょう。理由は、住居人数によって適切な間取りは異なるからです。そこで、以下の表に居住人数と適した間取りをまとめました。
住居人数 | 間取り |
1人 | ワンルーム、1K |
2人 | 1LDK、2DK、2LDK |
3人 | 2LDK |
4人 | 3LDK |
このように、住居人数によって適している間取りは異なります。しかし場合によっては、上記以外の間取りが適切な場合があります。
たとえば、1人暮らしでも自宅で仕事をする場合は、広い作業スペースが必要でしょう。住居人数にくわえて、自身のライフスタイルを参考に間取りを選ぶようにしてください。
ローンの返済期間や返済額をどうするか
ローンの返済期間や返済額を決めましょう。住宅ローンは28〜35年で完済するケースが多いため、その分長期的な計画が必要になります。
適当にローンを組んでしまうと、将来的に収入が減ったり自宅がなくなったりしたときに思わぬ痛手を食らってしまうでしょう。そういったトラブルを未然に防ぐためにも、ローン返済中に起こり得るトラブルについて可能な限り洗い出し、計画を立てることが重要です。
こちらの記事では、家やマンションを購入するメリットとデメリット、マイホームを買うと決めたらまずやるべきことを解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
家を買う最適なタイミングは、参考にする情報や基準となるもので異なります。たとえば年齢で考えると、住宅ローンを組みやすい30〜40代で家を買っている人が多いため、30〜40代は家を買う最適なタイミングだと言えるでしょう。
ほかにも、ライフステージによって家を買うタイミングは異なります。結婚や出産、定年退職、子どもの成長など、あらゆる情報をもとに家を買うタイミングを決めることが重要です。
もし、家を買うタイミングがわからないとお悩みの場合は、見学に来られる際にタカオホームソリューションズのスタッフにお尋ねください。なお、見学は公式HPのお問い合わせホームあるいはお電話でお申し込みできます。