家の内装をおしゃれにする手順と成功させるためのポイント

「家の内装を作りたいけど、どうやればいいのかな?」「手順やポイントを知りたいな。」このような悩みはありませんか?

新しい家を購入するときなどに気になるのが内装です。しかし、思い付きのまま始めてしまうと、ごちゃごちゃしてきれいな雰囲気の部屋が作れないこともあるでしょう。

この記事では、初めての方でもわかりやすいように内装のやり方をご紹介します。コツをつかんでぜひ自分好みの内装を実現し、素敵な家で毎日を過ごしてください。

家の内装をおしゃれにする手順

家の内装をきれいにするには段取りが大切で、以下のような手順がおすすめです。

1.テイストを決める

2.カラーを決める

3.照明を決める

順番に見ていきましょう。

1.テイストを決める

テイストとは風味や雰囲気のことです。内装の場合、天然木材を基調にしたナチュラルモダンテイストや、さわやかなイメージの北欧テイスト、アジアのリゾート地のようなアジアンテイストなど、いろいろなデザインがあります。

似たような雰囲気のものであればいいのですが、あまりにも違うテイストがごちゃ混ぜになってしまうと雑然とした印象になってしまいますよね。

そのため、部屋全体のテイストを先に決めておくことで統一感が出て、印象もきれいにまとまります。どんなテイストがいいかイマイチわからないという方は、Instagramや雑誌などに載っている内装の例を見て、自分の好みに合うものを参考にするといいでしょう。

2.カラーを決める

次に部屋のイメージカラーを決めましょう。こちらもたくさんの色を使いすぎるとごちゃごちゃした雰囲気になりますので、同系色の色でまとめたり、使う色は3色だけにしておくなど統一しておくとすっきりします。

配置する予定の家具の色や素材のことも考えて、カラーを決めるといいでしょう。

カラーコーディネートでバランスのいい比率は、次のようなものです。

・ベースカラー(床や壁などのメインの色):70%

・アソートカラー(カーテンやソファなどの家具類):25%

・アクセントカラー(クッションや小物など各ポイントで使用):5%

この配色率はカラーコーディネートの黄金率といわれています。使いやすく、誰でも統一感のある配分にできるのでおすすめです。

3.照明を決める

照明の種類や置く場所によっても、内装の雰囲気はガラリと変わってきます。合っていない場所に設置してしまうと過ごしにくくなるので、慎重に決めるようにしましょう。

照明には以下のような種類があります。

・シーリングライト・・・天井に丸く張り付く形のスタンダードな照明で、部屋全体を明るく均一に照らす。

・ダウンライト・・・天井の中に埋め込むタイプ。照明の真下だけを照らす。

・スポットライト・・・床や壁から飛び出ていて、一部だけを強調して照らす。向きや角度を自由に調節できるのが特徴。

・フットライト・・・足元だけを照らす。階段や廊下に多く使われる。

必要な明るさや、使う用途に合わせてどのタイプの照明をつけるか選ぶといいでしょう。

家の内装を成功させるためのポイント

内装を上手にするためにはいくつかポイントがあります。

・優先順位を決める

・統一感を持たせる

・床の素材にこだわる

・素材は実物を確認する

・凸凹のバランスを意識する

・収納スペースを確保する

・コンセントの位置に配慮する

順番に解説します。

優先順位を決める

ひとつめに大事なのは優先順位を決めて取り組むことです。新しい家でどのような暮らしがしたいのか、どうしても実現したいポイントは何なのかを家族で話し合っておきましょう。

予算にも限りがありますし、内装の希望内容がバッティングすることもあるかもしれません。リビングは豪華にしたい、台所から家族の顔が見えるようにしたい、書斎が欲しいなど。

すべてを叶えるのは予算的に無理な場合は、優先順位をつけておくことでスムーズに内装を決められます。

統一感を持たせる

部屋のテイストや色に統一感を持たせることもポイントです。自然の素材を生かしたナチュラルなスタイルや、さわやかなイメージの北欧スタイルなど近年ではいろいろなコンセプトがありますよね。

全体が計算されたうえでデザインが成り立っていると、部屋はきれいに見えます。しかし家具や設備はあとから付け足すことができますが、壁や床の内装はそうそう変えるわけにはいきません。

置きたいものや揃えていくであろう家具が決まっているのなら、それに合わせて内装のデザインを考えるのもひとつの方法です。変更がむずかしい部分は変えなくてすむように慎重に計画して、統一感を出せるようにしてみましょう。

床の素材にこだわる

床は部屋に占める面積が大きく目につきやすいため、内装では重要な部分です。部屋では裸足で過ごす人も多いことから、見た目だけでなく感触などの機能性も気になるところですよね。

床の素材には次のような種類があります。

・フローリング(木材)・・・住宅で一般的によく使われる素材。耐久性が高く、さまざまなテイストに合わせやすい。自然の木から板をそのまま切り出した無垢フローリングと、合板や集成材に天然木の板を貼り付けた複合フローリングがある。

・フロアタイル・・・塩化ビニール製のタイル状床材。表面の素材にはいろいろな種類があり、フローリングの代わりによく使われる。

・クッションフロア・・・厚さが1〜3mmほどのクッション性のあるビニールシート状床材。表面がビニールなので掃除がしやすい。

・カーペット・・・ウールやシルクの素材が使われた敷物。ふかふかのやわらかい肌触りが特徴。

・畳・・・日本の伝統的な床材で和室に使われる。素材は主にい草だが、耐久性に優れた和紙や樹脂を使った畳もある。

小さいお子さんがよく使う部屋には汚れても掃除のしやすい素材を使うなど、生活用途に合わせて床材を決めるといいでしょう。

素材は実物を確認する

壁紙や床材などの素材はサンプルではなく実物を確認するようにしましょう。小さいサンプルや画像で見たときはこれでいいと思っても、実際に家に使ってみると想像していたような色じゃなかったり、手触りの感触が気にいらなかったりするかもしれません。

なるべく大きい素材、できれば実物をじかに見てみるのがおすすめです。お近くのホームセンターや建材ショールームで、内装に使う素材を確認できないか問い合わせてみるといいでしょう。

凸凹のバランスを意識する

空間の凸凹のバランスも内装の印象に影響を与えるポイントです。たとえば背の高い家具はなるべくまとめて壁側に寄せ、天井や壁などの高さのバランスも意識すると、空間がスッキリまとまった印象になります。

ほかにも遠近法を使って、部屋を広く感じさせる配置方法もあります。家具の位置をレイアウトしたり、照明によって奥行きを演出したり自分が心地いいと感じるバランスを探してみましょう。

収納スペースを確保する

ものが増えたり散らかってしまったりしても、収納スペースがあれば片づけて部屋の中を広くできます。日々を過ごしやすくするという点でも、収納スペースは少し余裕を持って確保しておきたいところですよね。

ですが、せっかくスペースを作っても使わなければ無駄に家が狭くなるだけです。自分のこれまでのライフスタイルや趣味嗜好から、どんなものが片付きにくいか、どこに収納スペースが必要か考えて計画的に収納スペースを作るといいでしょう。

コンセントの位置に配慮する

電気が必要なときコンセントにきちんと届き、必要な数だけ使えるよう計画的に配置しておきましょう。いざ暮らし始めてコンセントが使いたい場所にないと不便ですし、延長コードを引っ張ってきたりと見た目も不格好になります。

部屋に応じて、誰が、どこに、何の家電をいくつ置くかなど事前に予測しておき、必要な数のコンセントを計算しておきましょう。

部屋の模様替えや家具の買い足しでコンセントが遠くなったときのために、床下から取り出せるフロアコンセントもいくつか設置しておくと安心です。

家の内装を決める際の注意点

内装をするときの注意点をいくつかご紹介します。このポイントを押さえておけば失敗の可能性は減り、理想の家の内装に近づけるでしょう。

・多くの色を使いすぎないようにする

・できるだけシンプルにまとめる

・機能性や肌触りにもこだわる

ひとつずつ解説します。

多くの色を使いすぎないようにする

たくさんの色を使うとごちゃついた印象になり、雰囲気が落ち着きません。壁や天井を含め、使う色は3色までにするときれいにまとまります。70%:25%:5%の黄金比を使って配色してみるといいでしょう。

また、色には人間の心理に作用する効果があります。白は純粋・清潔、ブラウンは木や土・温もり、黒は高級・シックといった感じです。自分や家族が好きな色、部屋でどんな気分で過ごしたいかなどをイメージして、使うカラーを決めるといいでしょう。

あまりかけ離れた色ではなく、同系色でまとめると美しく穏やかな印象になります。

できるだけシンプルにまとめる

迷ったら家具などのインテリア以外はできるだけシンプルにしておくと、あとからでも調節しやすいのでおすすめです。

住んでいる期間が長くなると、家具や小物なども増えていくでしょう。また、最初に部屋のテイストを限定しすぎて床や壁を凝ったものにしてしまうと、後で変えたくなったときに取り返しがつきません。

変更がむずかしい箇所はシンプルにしておくことで、テイストやデザインの幅が広がり、内装の費用も抑えられるのです。

機能性や肌触りにもこだわる

内装はデザインのほかに、機能性や触ったときの感触も重要です。コンセントから遠い、汚れたときの掃除が大変など、使い勝手が悪ければおしゃれな内装でも住み心地が悪くなってしまいます。

快適に暮らしていけるかを意識しつつ、内装に使う配置などを考えることで失敗の可能性は低くなるでしょう。不安材料をなくすため、素材の特徴や耐久性のことで気になることがあったら、商品を扱う業者の方に遠慮なく聞いてみましょう。

タカオホームソリューションズは幅広い分野でお客様のニーズにあった建築の提案をさせて頂いております。ご質問やご依頼などございましたら、こちらからお気軽にお問い合わせください。

まとめ

内装は床や壁、天井の素材や肌触り、色味などいくつかの要素が合わさって出来上がります。この記事でご紹介したポイントを押さえて、慎重に計画しながら進めることであなたの望む心地よい内装の実現に近付けるでしょう。

株式会社タカオホームソリューションズでは、新しい住宅をお探しの方向けに分譲住宅の見学も受け付けております。実際の内装も見ていただけますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。