住宅のショールームとは?見学できるものから見学時のポイントまで紹介

みなさんはショールームに足を運んだ経験をお持ちでしょうか。昨今は住宅メーカーや家具メーカーから、さまざまなコンセプトのショールームを公開しています。

しかし、そもそもショールームとはどのような場所か、何を目的に足を運ぶ場所なのか、不明な方も少なくありません。

そこで、今回は住宅のショールームは何をする場所なのかについてご紹介します。また、モデルハウスや住宅展示場との違い、ショールームの見学当日に用意しておきたいものや見学のポイントも一緒に取り上げるため、ぜひ最後までご覧ください。

ショールームとは

ショールームとは、住宅メーカーや家具メーカー、そして自動車メーカーなどが自社製品を展示するスペースのことです。

多くのショールームでは、展示されている製品を見るだけでなく、直接触れることもできるため、カタログや口コミだけではわからない商品の使用感や魅力を実際に体験できます。

そんなショールームですが、現在は自社製品の紹介にとどまらず、暮らしそのものを提案する場として進化しました。

その製品を取り入れることによって、どのような生活が送れるのか、またどのような部屋に仕上がるかなど、足を運んだ人たちがより具体的なイメージを抱けるようになっています。

モデルハウスとの違い

ショールームと混同されやすい存在として、モデルハウスの名前が挙げられます。モデルハウスとは、ハウスメーカーなどが販売促進や自社のPRを目的に建設した展示用の住宅です。家の購入を検討している人に対して、自社で扱っている住宅の設備や機能、特徴を説明するために使用されます。

ショールームとモデルハウスの違いは、建物と製品、どちらに焦点が当てられているかです。ショールームは自社製品を用いてどのような部屋が仕上がるかを紹介するために、モデルハウスは建物そのものを紹介するために作られています。

ちなみに、ショールームに展示されている製品と、モデルハウス本体は購入可能です。ただし、モデルハウスに関しては購入不可の物件もあるため、事前に担当のスタッフに確認しておきましょう。

住宅展示場との違い

住宅展示場も、ショールームと混同されやすい存在です。住宅展示場はさまざまなハウスメーカーが同一のエリアにモデルハウスを建築し、住宅購入希望者を募っている施設のことで、基本的に誰でも、無料で見学ができます。

住宅展示場のメリットは、複数のハウスメーカーの住宅を比較、検討できる点です。そのため、カスタマイズしやすい注文住宅の購入を検討している人にとくにおすすめといえます。

ショールームと住宅展示場の違いは、自社製品をアピールする対象です。ショールームはすでに家を建てることを決めており、どのような部屋が欲しいか考えている人に向けて作られていますが、住宅展示場はこれから家を建てる人に向けて作られています。

ショールームで見学できるもの

ショールームは、自社製品を活用した暮らしの提案をするのが目的です。そのため、日常生活に関するさまざま設備、たとえば、インテリアやカーテン、壁紙、キッチン、トイレなどの見学や体験ができます。

住宅関連のショールームへ足を運ぶ場合、具体的な要望や条件がない人は、幅広く設備の見学ができる大手のショールームがおすすめです。すでに新しい家のイメージができあがっている人は、より専門性の高いショールームへ行ってみましょう。

ちなみに、最近ではシステムバスに実際にお湯を張って入浴体験ができるショールームも登場しています。可能であれば、足を運んだショールームでどのような見学や体験ができるか事前に調べておきましょう。

ショールームの見学当日に持参するもの

ショールームの見学をする際は、基本的に特別な持ち物を持参する必要はありません。しかし、以下の道具を用意すると、より有意義なショールームの見学ができるでしょう。

住宅の図面

新築やリフォームの話がある程度進んでいる人は、住宅の図面を持参するのをおすすめします。ショールームで気に入ったインテリアや設備を見つけても、自分の家のサイズに合うとは限りません。

しかし、図面があればサイズに合うか否か、また条件に合う商品を具体的に提案してもらえます。また、ショールームによっては事前に図面を送ることもできるため、事前に問い合わせてみましょう。

筆記用具

ショールームへ足を運ぶ際は、筆記用具も持っていきましょう。ショールームの見学では、担当のスタッフが丁寧に製品や設備の説明をしてくれますが、すべての話を記憶するのは困難です。また、なかにはパンフレットには載っていない説明もあるでしょう。

そのため、スタッフの話や気になった点をメモできる筆記用具が重要です。持っていく筆記用具は、芯が折れる可能性があるシャーペンよりもボールペンをおすすめします。

デジカメやスマホ

デジカメやスマホも忘れずに持っていきましょう。多くのショールームでは、写真撮影が許可されています。写真やビデオで記録を残しておけば、いつでも見返せます。

どんなに記憶力に自信があっても、見学後に自分が何を見たのか、何を気に入ったのか意外に忘れるものです。じっくり検討するためにも、デジカメやスマホの持参をおすすめします。

カタログやパンフレット

カタログやパンフレットの持参もおすすめです。カタログやパンフレットがあれば、見たい製品や設備の説明をスタッフにする際に便利ですし、気になったことを記録するメモ帳代わりにも使用できます。

ちなみに、カタログやパンフレットは見学先のショールームでも配布されているケースが多いですが、サイズが大きくカバンに入らないことも少なくありません。そのため、カタログやパンフレットを持参しない場合でも、冊子用のマイバックを持参しましょう。

ショールームを見学する際のポイント

ショールームの見学をする際は、以下のポイントを押さえることで満足度の高い見学ができます。特別な準備や道具は必要ないため、ぜひ見学前にチェックしてください。

見学する時間を確保する

ショールームの見学をする日は、しっかり時間を確保しておきましょう。大手のショールームに行く場合、キッチンやトイレ、バスルームなど、さまざまな設備を見学することになりますが、半日以上時間がかかるケースも少なくありません。

そのため、見学のための時間を最低でも3時間は確保しましょう。どうしても時間が取れない場合は、事前に見学する設備を絞ってスタッフに伝えてください。

また、見学は時間も体力も消費するため、複数のショールームを1日で見学するのはおすすめしません。複数のショールームに足を運びたい場合は、1日2件が限度と考えておきましょう。

動きやすい服装を心掛ける

ショールームの見学当日は、動きやすい服装で出かけましょう。ショールームの設備や製品を見学する際は、基本的に立ちっぱなしかつ歩きっぱなしです。見学のコースによって時間は変動しますが、最低でも3時間は座れない覚悟をしておきましょう。

そのため、女性は踵のあるヒールよりも、運動靴を履いていくのがおすすめです。また、ユニットバスなどの使用感を確かめるために靴を脱ぐ場面もあるため、ブーツなど歩きやすくても着脱しにくい靴は避けた方がよいでしょう。

ただし、動きやすさを重視しすぎたラフすぎる格好も、マナーの面から考えるとよくありません。動きやすく、かつ人前に出ても問題ない、最低限の格好でショールームに足を運びましょう。

メーカーの標準となる商品を見せてもらう

ショールームでは、必ずメーカーの標準となる商品を見せてもらいましょう。ショールームは、自社製品のPRのために作られた施設のため、基本的に使用されている設備やインテリアなどは一番グレードの高いものばかりです。

そのため、知らない間に高級品をすすめられてしまい、予算オーバーになってしまうケースも珍しくありません。

事前にメーカーの基準となる商品をチェックし、予算や品質の比較と検討ができるようにしましょう。もし商品の紹介を断られてしまった場合は、適切なアドバイスが受けられない可能性が高いため、ほかのショールームへ足を運んでください。

写真やメモに残す

ショールームで見た設備や商品は、必ず写真やメモに残しておきましょう。見学した当日ははっきり覚えていても、時間が経つにつれて記憶は曖昧になっていきます。自分で記録を作って、忘れないようにしましょう。

また、ショールームによっては、見積もりやプランを作成してもらえる場合があります。しかし、いざ仕事を依頼したところ、相手が間違った料金表を作成するケースも少なくありません。思わぬトラブルを避けるためにも、提示された料金の記録も残しておきましょう。

実際に使うことを想像して体験する

ショールームに展示されている設備や商品は、基本的に自由に扱って問題ありません。そのため、遠慮せず実際に使用する場面を想像しながら体験してみましょう。

とくに普段から使用する機会が多いトイレやキッチン、風呂などの水回りの設備のチェックは入念にしてください。いざ設備を使ってみたところ、トイレの座面が小さすぎた、キッチンの蛇口の位置が低くて腰を痛めてしまったなどのトラブルが発生する可能性もあります。

イメージとのミスマッチを防ぐためにも、さまざまな状況を想定して設備や商品の体験をしてください。

メリットとデメリットを両方聞く

ショールームの見学で気に入った設備や商品が見つかった場合は、メリットだけではなく必ずデメリットも聞いておきましょう。

設備や商品の紹介をするにあたって、メリットについて話すスタッフは大勢いますが、デメリットについて言及してくれるスタッフはあまり多くありません。むしろ、意図的にデメリットを隠し、設備や商品を売りつけるスタッフもいます。

デメリットを把握せずに設備や商品を購入し、後から知らされるとスタッフや会社に対する不信感が生まれ、その後のやり取りで不和が生じる可能性が高いです。

お互いの信頼を守るためにも、デメリットを尋ね、また素直にデメリットを話してくれるスタッフに仕事を依頼しましょう。

ショールームの見学はいつ予約すべき?

基本的に予約は必要ありませんが、スタッフの説明を聞きながら見学をしたい場合は、必ず予約を入れましょう。土日は人気が高く、すぐに予約が埋まるため、最低でも1か月前には連絡を済ませてください。

見学当日は、担当者がほかの見学者の対応をしている可能性もあるため、人が少ない開店直後の時間に合わせて出かけ、先に見学を始めると時間を有効活用できます。

また、平日に予約を入れる場合は、ショールームの定休日が多い水曜日を避けましょう。ショールームの訪問は計画的に行い、快適な見学を実現してください。

こちらから、タカオホームソリューションズのオープンハウス・モデルハウス見学会開催情報がご確認いただけます。ぜひご覧ください。

まとめ

以上、住宅のショールームで見学できるもの、そして見学のポイントなどについて取り上げてきました。ショールーム訪問は、理想のマイホームを実現するための第一歩です。充実した見学の時間を過ごすためにも、事前準備をしっかり行いましょう。

もし見学するショールーム選びに迷っている場合は、タカオホームソリューションズをご検討ください。分譲住宅や注文住宅の建設を主に請け負っている建築会社で、定期的にオープンハウスなどのイベントを開催しています。

公式サイトから無料でお問い合わせができるため、本記事でショールームに興味をお持ちになりましたら、ぜひご連絡ください。