岐阜県の住みやすさは?おすすめの市町村をランキングで紹介    

近年、テレワークなど働き方の多様化もあり、都心から地方への移住を考える人も多いのではないでしょうか。

岐阜県は日本のほぼ中央に位置し、豊かな自然や産業の多様性が特徴の地域です。名古屋市などの都市部にも近く住みやすい街として注目を集めています。

この記事では、岐阜県の住みやすさやおすすめの市町村をランキング形式で解説します。

岐阜県の住みやすさは?

岐阜県の住みやすさを、詳しく見ていきましょう。

温泉が多く、世界遺産がある

岐阜県北部の飛騨地域は、標高3000メートルを超える御嶽山や乗鞍岳、奥穂高岳などの山々に囲まれ、豊富な温泉地があります。

日本三名泉に数えられる「下呂温泉」をはじめ、飛騨地方や中濃地方、当濃地方、岐阜地方、西濃地方にも、温かみのある名湯が点在しています。なかでも下呂温泉は「にっぽんの温泉100選」の第37回で第2位を獲得しています。

また、ユネスコ世界文化遺産に登録されている白川郷は、合掌造りの集落が残り「生きた世界遺産」として、現在も人々の生活の場として使われているのが特徴です。

さらに、白川郷の合掌造りを守りつないできた屋根葺の技術である「茅葺」とその資材確保の技術である「茅採取」は日本の「伝統建築工匠の技」のひとつとして、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。

名物料理が有名

岐阜県は清流と山に囲まれ、美味しい食材が豊富な地域です。岐阜のご当地グルメとしては、全国有数のブランド和牛である飛騨牛や、日本三大清流のひとつである長良川で育った鮎を使用した料理が挙げられます。

また、郷土料理としてはホオノキの枯葉の上に味噌とネギを置いて焼いて食べる「朴葉味噌」や、野菜と鶏肉にタレを絡めて炒めた「鶏ちゃん」、高山ラーメン、五平餅、漬物ステーキなどが人気です。

なお、岐阜県の鮎は長良川の鵜飼とともに全国的に有名であり「県魚」としても制定されています。

交通の便

岐阜市にはJR岐阜駅と名鉄岐阜駅の主要な駅が2つあります。JR岐阜駅では快速や新快速、特別快速、ホームライナーなどすべての電車が停車し、名古屋駅まで快速で約20分です。

また、名鉄岐阜駅も特急までのすべての電車が停車し、名古屋駅との間は特急で約30分のアクセスとなります。このため、県内外への移動が比較的スムーズに行えるでしょう。

岐阜県には空港がないため、最寄りの空港は愛知県にある中部国際空港(セントレア)になります。岐阜市から中部国際空港までの距離は車で約1時間10分ですが、高山市からだと約2時間50分かかります。

そのため、飛行機を利用する際にはやや不便な環境といえますが、2027年にはリニア中央新幹線が開業予定であり、名古屋までわずか11分、品川まで34分という高速で便利な移動手段が提供されます。陸路でアクセスする利便性が飛躍的に向上するでしょう。

子育て世帯

岐阜県では、義務教育が終了する15歳までの医療費が無料となる制度があり、子育て世代にとって大変助かる医療環境が整っています。さらに、大垣市や関市など一部の地域では18歳まで助成されます。

これに加え、妊娠初期から出生後までの間には「出産応援ギフト」と「子育て応援ギフト」として5万円相当の電子カタログギフトが支給されるなど、充実した子育て支援が行われているのが特徴です。

また、街の中心部や主要駅周辺には公共施設や病院が整備され、車があれば必要な施設へのアクセスが容易です。これにより、子育て中の家族も安心して生活を送れます。さらに、閑静で穏やかな雰囲気の住宅街が多いため、子どもたちが安心して成長できる環境が整っています。

自然が多い

岐阜県は、面積の約8割が森林で覆われており、山や川などの美しい自然に恵まれています。県内には、恵那峡や金華山、養老の滝など、自然のままの美しい風景が残る名所が数多くあります。北部には3000メートル級の飛騨山脈や木曽山脈が連なり、雄大な山岳風景を楽しめます。

なかでも「飛山濃水」と称されるように、岐阜県内には豊富な名水があり、環境省が選定する「平成の名水百選」にも、岐阜県から4箇所が選ばれています。

内陸部に位置しているため、海でのレジャーは県外に出る必要がありますが、山の豊かな自然を存分に楽しめる環境が整っています。

【市町村別】岐阜県の住みやすさランキング

全国で7番目の広さを誇る岐阜県のなかで「住みやすさ」が高く評価された自治体を見ていきましょう。

1位|本巣郡北方町

本巣郡北方町は岐阜県の南西部に位置し、岐阜市や本巣市、瑞穂市と隣接しています。路線バスや国道157号、県道が通っており岐阜市の中心部まで20分以内、名古屋市へも60分程度で移動できるため、商業施設へのアクセスが非常に便利です。

なお、コンパクトシティである北方町には、スーパーやドラッグストア、医療機関、学校、飲食店などの生活に必要な施設が近くに揃っています。日常生活での利便性が高いだけでなく地域コミュニティのつながりが強いため、安心して暮らせる環境が整っています。

また、東京圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)から北方町に移住した方には、岐阜県と共同で最大100万円の移住支援金が支給されます。安心できる治安に加え、手厚い移住支援制度が整っており、住みやすい環境が提供されているのが特徴です。

2位|不破郡垂井町

不破郡垂井町は岐阜県西濃地域にあり、美濃国の国府跡や歴史的な合戦の舞台として有名な町です。濃尾平野の西端に位置し、交通の利便性に恵まれています。垂井町は、JR東海道本線や国道21号線が町を通り、中心部から車で20分圏内に4つの高速道路ICがあります。

スーパーやショッピングモールが充実しており、とくに野菜の種類が豊富で価格も手頃です。駅前にはショッピングモールがあり、車がなくても買い物に困ることはありません。主要都市への移動がスムーズで、通勤・通学だけでなく、生活の利便性が高い町といえます。

また、町内には医療施設も充実しており休日や年末年始にも対応できる当番医がいます。子育て支援が手厚く、支援サイトも運営しておりさまざまなサービス内容を確認できます。

コミュニティのつながりが強い垂井町では、治安も良好です。顔なじみの住民が多いため、不審者に対する警戒心も高く安心して暮らせるでしょう。

65歳以上の人口割合が高く、全体的にのんびりとした癒やしの雰囲気が漂っています。同時に、豊かな自然が近くに広がっており、リフレッシュできる環境が整っています。

3位|本巣市

本巣市は岐阜県南西部に位置し、瑞穂市や岐阜市に隣接しています。本巣市にはJR線や名鉄が通っていないため、市内では樽見鉄道が市民の移動手段です。

岐阜市へ電車で行く場合は、大垣駅でJR線に乗り換える必要があります。電車で市内中心部から岐阜駅までは約40分かかりますが、車を使えば約20分で到着します。そのため、通勤には自動車があると便利でしょう。

ほかにも、本巣市にはモレラ岐阜やイオンタウン本巣といった大型ショッピングセンターがあり、日常の買い物には困りません。都市部に近い位置にありながらのどかな田園風景が広がり、公園や学校も充実しているため子育てに適した環境です。

4位|岐阜市

岐阜市は岐阜県の中心都市で、南西部に位置しています。名古屋方面へのアクセスが非常によく、通勤や通学が便利です。JR東海道本線の新快速を利用すれば名古屋駅まで約20分で到着するため、地域によっては名古屋市内よりも通勤時間を短縮できる場合があります。岐阜市に住みながら名古屋で働く人も多く、ベッドタウンとしても人気があります。

また、子育て支援にも力を入れている岐阜市では、待機児童数が令和2年から2年連続で0人です。

一方で、岐阜市は岐阜県内で最も刑法犯の発生件数が多く、令和6年2月時点で1,840件が報告されています。犯罪件数の多さは、岐阜市が県の中核都市であり、多くの人が行き交う場所であるためと考えられます。

5位|大垣市

大垣市は岐阜県の南西端に位置し、県内2番目の人口を誇ります。「水の都」として名高く、清らかな湧き水が豊富で、水道料金が県内で関市に次ぐ2番目に安いのが魅力です。

交通の便もよく、JR東海道本線・樽見鉄道・養老鉄道が通り、主要駅の大垣駅からは名古屋、東京、大阪へのアクセスが容易です。車でも名神高速道路を利用すれば中部国際空港へ約1時間30分で行けます。

また「子育て日本一のまちづくり」を目指し、18歳まで医療費無料、出産・子育て応援ギフトの支給など積極的な子育て支援を行っているのが特徴です。

市内の路線バスでは、小学生以下の子どもと一緒に乗るとチケット利用により運賃が無料になる制度もあります。

治安面では、令和5年の刑法犯発生件数は1,255件で、とくに自転車の窃盗が多発しています。大垣駅周辺や大型商業施設での無施錠が原因となるケースが多いため、施錠を心がけることが重要です。

岐阜県の移住支援・住宅支援

ここでは、岐阜県の移住支援・住宅支援を紹介します。

清流の国ぎふ移住支援補助金

「清流の国ぎふ移住支援補助金」は、県外から岐阜県に移住し、5年以上住む意思がある人に向けたものです。支援金は家族で移住する場合は50万円、単身で移住する場合は30万円が支給されます。

ただし、転勤や出向、出張、研修に伴う移住は対象外となります。しかし、勤務先が県外にあっても、岐阜県から通勤したりテレワークを行ったりする場合は支援金の利用が可能です。多様な働き方や生活スタイルに対応しやすい制度といえます。

東京圏からの移住支援金

「住民票を移動する直前の10年間のうち、通算で5年以上、東京23区に住民票があり、23区内で通勤していた」と「住民票を移動する直前に連続して1年以上、通勤していた」の要件を満たす方が岐阜市へ移住する場合に受け取れる支援金です。

支給要件を満たせば単身申請は60万円、テレワーク条件では30万円、世帯申請は100万円、テレワーク条件では50万円が支給されます。

さらに、18歳未満の子どもがいる場合令和5年4月1日から令和6年3月31日までに移住すると、1人あたり100万円、令和6年4月1日以降は1世帯あたり30万円が加算されるのが特徴です。

岐阜県で起業を目指す方や、東京の本社に所属しながら地方でテレワークを希望する方に適しているでしょう。

まちなか居住支援事業

まちなか移住支援事業は、まちなか居住重点区域内での住宅取得に関する費用の一部が補助されます。制度を活用することで、新築住宅の取得費用が削減され、住宅の建設または取得がしやすくなります。

助成額は借入れ金額の10%以内で、上限は市内転居の場合40万円/戸、市外からの転入者が含まれる場合は60万円/戸です。さらに、子育て世帯には20万円の加算があります。移住や新居の建設にかかる負担を軽減できるでしょう。

岐阜県で家を建てる際は、株式会社タカオホームソリューションズへぜひご相談ください。タカオソリューションズは岐阜市に本社を置き、地域に密着したサービスと豊富な経験を誇る建築会社です

地域密着型だからこその情報網で、お客様のニーズにあわせた助成金などのご相談にも対応いたします。

タカオホームソリューションズでは、住宅に関する相談を受け付けております。お気軽に問い合わせください。

まとめ

岐阜県は自然に恵まれており、のどかな環境が子育てに最適です。また、名古屋市へのアクセスがよく、充実した商業施設も魅力のひとつです。新しい家を建てる際には、このエリア情報を参考にして後悔のない選択をしましょう。

株式会社タカオホームソリューションズは、創業から45年以上建築に携わってきた経験のある会社です。蓄積された豊富なノウハウと知識で、理想の住まいを実現するために全力でサポートいたします。土地探しから助成金の手続きなどの相談も可能なため、ぜひ一度お問い合わせください。