新築における内装の決め方!インテリアテイストや床材など

新築の家を建てる際の内装は、その家の「顔」ともいえます。自分たちのライフスタイルに合わせたインテリアテイストを選ぶことは、快適な住まいを作り出すうえでとても重要です。しかし、床や壁の色、家具など決めるべきことが多くてどこから手をつけていいか分からない方も多いでしょう。

この記事では、新築住宅の内装を決める際のポイントを分かりやすく解説します。内装のテイストの決め方から、床や壁・天井の選び方、照明や家具選びなどを理解したうえで、理想の住まいづくりをしましょう。

新築における内装の決め方

新築の家を建てる際に内装を決めることは、自分たちの理想をかたちにするうえで重要なポイントです。しかし、選択肢が多くて悩む方も多いでしょう。ここでは、インテリアテイストの選び方から床材、壁や天井の素材選び、照明や家具の配置などの内装を決めるポイントを紹介します。

テイストの決め方

内装のテイストを決めることは、家全体の雰囲気を左右する重要なポイントです。全体のテイストが決まると、合わせて床材や壁の素材選びがスムーズに進みます。

モダンテイストや和風テイスト、北欧風など大まかなテイストを最初に決めましょう。また、メインとなるカラーを選ぶこともテイストを決めるうえで重要です。

テイストを決める際は、モデルルームや施工事例を参考にすることがおすすめです。インターネットや雑誌などでも多くの事例を見られますが、実際に足を運んで空間を体感するとより具体的なイメージが湧きやすくなります。色や素材の感触、空間の広がり方など直接見て体感することで、自分たちに合ったテイストが明確になるでしょう。

また、家族でテイストを決めることも大切です。とくに、リビングルームやキッチンなどの共有スペースは、家族全員が使うため心地よく感じるテイストを選びましょう。家族で一緒に雑誌を見たり、モデルルームを訪れたりして話し合いながら決めるとよいでしょう。

イメージが沸かない際は、インテリアの専門家や建築会社に相談するのもひとつの方法です。プロの視点から、あなたのライフスタイルや好みに合ったテイストを提案してもらえます。また、自分では思いつかなかったような新しいテイストに出会えます。

テイストを決めることは、見た目をよくするだけではありません。毎日家族が快適に過ごすために機能性を考慮しながら、満足できるテイストを選びましょう。

床の決め方

テイストが決まったら、次は床を選びます。「床・壁・天井」は、部屋のイメージを考えるうえで重要な要素です。とくに床は最も大きな面積を占める部分のため、部屋全体の雰囲気を決定づけます。

床材の色は、主にホワイト系、ナチュラル系、ダーク系の3つがあります。モダンテイストを好む方は、清潔感のあるホワイトや落ち着いた雰囲気のダークがおすすめです。北欧スタイルや和テイストを好む方は、ぬくもりを感じるナチュラルなカラーがおすすめです。

また床は材質によっても、雰囲気が大きく変わります。たとえば、木材のぬくもりが感じられるフローリングは、あたたかみのある心地よい空間を演出してくれます。一方で、石やタイルなどは、よりモダンでスタイリッシュな印象をあたえるでしょう。

さらに、床材の耐久性やメンテナンスを考える必要があります。日々の生活の中でどのように使われるかを想像しながら、実用性とデザインのバランスを取ることが重要です。

床を決める際はデザインだけでなく、機能性や将来のメンテナンスを考慮しながら、家族の全員が納得のいく選択を心がけましょう。

壁・天井の決め方

次は、壁と天井を決める段階に入ります。床から壁、天井へと順を追って色を決めることで、空間に一体感を出せます。壁と天井は、部屋の雰囲気を大きく左右する要素のため、慎重に選びましょう。

壁や天井に使われるクロスには、紙や布、漆喰、木質系といった多く種類があります。それぞれの素材や色が空間にあたえる印象は大きく異なるため、可能であれば実際にサンプルを見て選ぶことをおすすめします。

ベースカラーは、空間を明るく柔らかな印象にするアイボリーやホワイトなどが適しています。しかし、すべてを白で統一すると、殺風景で味気ない空間になってしまうでしょう。白を基調とする際は、異なるテクスチャーや微妙な色の違いを取り入れることで、深みとバリエーションを出せます。

一方で、色の使い過ぎには注意が必要です。たくさんの色を使用すると、空間が乱雑で落ち着かない印象になります。落ち着いた色合いを基調にすることが、バランスのよい色といえるでしょう。

天井の色については、一般的には白色を選ぶことが多いです。床が濃い色の場合は、壁や天井を明るい色にすることで空間に開放感をもたらすためです。

しかし、部屋に重厚感や特別な雰囲気を出したい場合は、意図的に天井の色を濃くする選択もあります。特定の空間にアクセントを加えたり、独特のスタイルを演出したりするのに効果的です。

壁と天井の色や素材を選ぶ際は、全体のバランスを考えることがポイントです。全体が調和する空間を目指し、家族や訪れる方が快適に過ごせるような選択を心がけましょう。

設備の決め方

新築の家を建てる際は、キッチンやお風呂、トイレ、空調といった設備選びも大切なポイントです。家の設備は日々の生活を支える重要な役割を果たすため、快適な家づくりには欠かせません。

キッチンは、ペニンシュラ型やアイランドキッチンといったレイアウトを決めましょう。家族とのコミュニケーションを重視するならば、開放感のあるアイランドキッチンがおすすめです。

また、コンロについては、伝統的なガスコンロと最新のIHクッキングヒーターのどちらかを選ぶ必要があります。ガスコンロは火力の調整がしやすい一方で、IHは掃除が容易で安全性が高いというメリットがあります。

さらに、共働きや洗い物が多い家庭には食洗器もおすすめです。日々の家事の負担を減らせるため、より快適なキッチンライフを実現できます。

お風呂も、さまざまなオプションから選べます。追い炊き機能や暖房機能、浴室乾燥機能など必要な機能を備えた商品を選ぶことが重要です。予算に幅があるため、機能とコストのバランスを考えながら選びましょう。

家族が多い際は、トイレを2階にも設置することを検討しましょう。朝の混雑を避けて家族全員が快適に過ごせるようになります。

空調は、全館空調システムか部屋ごとにエアコンを設置する方法があります。全館空調は初期費用が高いですが、家全体を均一な温度に保てます。

一部屋ごとにエアコンを設置する場合は、使用する部屋のみを冷暖房できるため、無駄なエネルギー消費を抑えられます。また、床暖房も快適な室内環境を作り出す選択肢のひとつです。

設備を選ぶ際は、機能やデザインだけでなく、日々の生活の中で実際にどのように使うかを想像しながら選ぶことが大切です。家族のライフスタイルやニーズに合った設備を選ぶことで、より快適で機能的な住まいを実現できるでしょう。

照明の決め方

日中は自然光で部屋を明るくできますが、仕事や学校から帰宅した際に、照明の質がそのまま居住空間の快適さにつながります。そのため、照明選びはこだわることが必要です。

一部屋に照明が1つの場合は、部屋全体を均等に明るくすることは難しいです。メインの照明を中心に配置して、それを補う形で複数の補助照明を設置しましょう。

メインの照明は部屋全体を明るく照らして、補助照明は読書や勉強、食事などのシーンに合わせて手元や特定のエリアを明るくします。照明を用途に分けて配置することで、空間に深みを出して使い勝手のよい環境を作れます。

また、照明の種類にも注目しましょう。LED照明は、省エネルギーで長寿命ながら、色温度や明るさの調節をできるものが多く、シーンに応じて光の質を変えられます。リモコン操作できる照明や、スマートフォンと連動するスマート照明もあり、生活スタイルに合わせた操作が可能です。

照明計画をする際は、部屋の用途や家具の配置、壁の色なども考慮に入れることが大切です。すべてが調和する最適な照明を選ぶことで、機能的かつ心地よい空間を実現できます。

家具やカーテンの決め方

家具やカーテンを選ぶ際は、単に気に入ったものを選ぶのではなく、これまでに決めた床や壁、天井の色や素材との調和を考えることが大切です。全体のコーディネートを意識することで、より洗練された空間が作れます。

まずは、部屋の基本となる色合いやテイストを再確認しましょう。モダンや和風、北欧など、これまでに決めたテーマに沿った家具やカーテンを選ぶことが重要です。

たとえば、モダンテイストの部屋であれば、シンプルで洗練されたデザインの家具や色味をおさえたカーテンがよいでしょう。一方、和風の空間であれば、木材をふんだんに使用した家具や落ち着いた色の和風カーテンが空間に馴染みます。

また、実際に家具を配置するスペースを考えて、サイズ感を把握しておくこともポイントです。部屋の広さに見合わない大きすぎる家具や、逆に小さすぎてバランスが取れない家具は避けましょう。カーテンは、窓の大きさや部屋の高さに合わせることで空間をより広く見せる効果も期待できます。

色選びは、部屋の基調となる色に合わせつつ、アクセントとなる色を取り入れることで空間にリズムや奥行きを出せます。しかし、色の数が多くなりすぎると統一感が失われてしまうため、基本的には2〜3色程度に抑えることがベストです。

カーテンは、部屋を暗くするだけでなく、プライバシー保護や断熱、遮音などの機能面も重要です。生地の厚みや素材によってこれらの機能は大きく変わるため、生活スタイルに合わせたカーテンを選びましょう。

家具やカーテンを選ぶ際は、流行に流されず長く愛用できるものを選ぶことも大切です。家具一つひとつにストーリーや思い入れがあると、それだけで部屋全体が温かみを増して愛着の湧く空間となるでしょう。

こちらの記事では、内装の決め方について解説しています。おしゃれな内装や注意点も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

まとめ

新居の内装を決める際は、テイストを選ぶことから始めて床や壁、天井の色と素材、必要な設備や照明、家具やカーテンまで一つひとつ慎重に選びましょう。すべてが調和し合う空間をつくることで、理想の住まいが完成します。細部にまで考えることで、より豊かな生活を実現できます。

住まいづくりに迷ったら、プロの手を借りるのもひとつの方法です。また、実際にモデルルームや完成見学会を見ることで、内装をイメージしやすくなります。部屋の機能性と美しさを追求しながら、家族全員が快適に過ごせるような空間づくりを目指しましょう。

タカオホームソリューションズでは、モデルルームや完成見学会の開催をしています。住まいづくりにお悩みの方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。