家を建てる流れを8つのステップで紹介!建てる際の期間や費用は?

家の購入を検討しているなかで気になるのが、家を建てる手順です。手順を理解しているのとしていないのでは、手続きやプランニングなどのスムーズさが大幅に異なります。

そこで本記事では、家を建てる流れについて詳しく解説します。家を建てるまでの期間や必要な費用について解説しているので、ぜひ参考にしてください。

家を建てる流れ

一般的には、家を建てる際は以下の流れを踏みます。

  • 1.建築会社探し
  • 2.土地探し(土地なしの場合)
  • 3.プランニング・見積もり
  • 4.住宅ローンの事前審査
  • 5.詳細な打ち合わせ
  • 6.工事請負契約
  • 7.着工
  • 8.竣工・引き渡し

1.建築会社探し

はじめに建築会社を探しましょう。建築会社のなかには土地探しもサポートしているところがあるため、土地探しよりも前に建築会社の選定を行うとよいでしょう。

場合によっては、価格が安い建築条件付きの土地を紹介してくれることもあります。条件として、その建築会社に依頼して家を建てる必要がありますが、予算を抑えられる点がメリットです。

建築会社はインターネットでも探せますが、可能な限りモデルハウスへ足を運んだ方がよいでしょう。理由は、常駐している建築会社スタッフの話を直接聞けるためです。モデルハウスは土日も開催されていることが多いので、最寄りの会場を尋ねてみましょう。

モデルハウスの見学をおすすめしたいもうひとつの理由として、物件を実際に見た方が、建設会社がどのような住宅づくりを行っているのか把握しやすい点が挙げられます。

家の雰囲気は、活字や写真よりも実物の方が掴みやすいものです。モデルハウスのなかに立ってみることで、暮らしのイメージもしやすくなるでしょう。

また、建築会社を選ぶ際は、必ず数社を比較検討してください。建設会社は多く存在し、会社によって特徴や価格などが異なってきます。

たとえば、土地を持っていない・土地探しを行っていない建築会社に依頼すると、新たに土地を買わなければいけません。こうした特徴を踏まえつつ、家庭の環境や自身の状況にあった建設会社選びをすることが重要です。

2.土地探し(土地なしの場合)

次に、土地を探しましょう。建築会社が土地探しも一貫して行うケースのほか、不動産会社に行くか、不動産情報サイトで検索すると探せます。その際、土地の相場を確認しておきましょう。

補足として、人気の土地は競争率が高いです。売り出してから購入するとなると、購入できないケースもありますが、依頼した会社によっては、土地が売り出される前に情報をくれることがあります。

不動産情報サイトでも、場合によっては、土地が販売された瞬間に連絡してもらえることもあります。購入しやすくするためにも、土地探しはできるだけ早く依頼先と連携しておくとよいでしょう。

土地が決まったら、モデルルームのときと同様、実際に足を運んでみましょう。周辺環境や日当たりなどを確認できます。

なお、土地の購入にかかる期間は1か月が目安です。条件などが複雑になると、年単位に伸びるおそれもあるでしょう。

その際は、条件の見直しをすることで購入までの期間が短くなります。そうした工程も踏まえて、土地探しから購入まで1〜3か月は見積もっておくようにしてください。

3.プランニング・見積もり

土地探しと同時に、建設会社とプランニングや見積もり作成を行ってもらいましょう。同時に行うことで、土地が決まったタイミングでスムーズに手続きを行えます。このとき、見積もりを決めると同時に、大まかな間取りや資金計画も決めてください。

ポイントとして、間取りを決める際は要望をしっかりと伝えるようにしましょう。要望を伝えないと、見積もりよりも購入金額が増える可能性があります。そういったトラブルを回避するためにも、打ち合わせの前に要望や条件をリストアップしておくと安心です。

なお大まかな間取りや見積もりなどは、複数の会社に出してもらうことで比較検討ができます。最終的に自分の条件にあった会社に依頼可能です。比較する要素としては、資金面はもちろん、デザインや耐震、耐熱性などが挙げられます。

4.住宅ローンの事前審査

続いて、住宅ローンの事前審査を行います。事前審査では、どの程度のローンが組めるかを知ることが可能であり、事前審査は仮審査と呼ばれるケースもあります。

この事前審査に受からないと本審査に進めないため、建設会社や土地が決まった段階で、住宅ローンの事前審査に申し込んでおきましょう。事前審査の結果がわかるのは、申し込みから2日〜1週間後です。

なお、事前審査は土地購入の検討をしているなかでも申し込めます。土地購入をしていない場合は、事前審査に受かったあとに土地の売買契約を結びましょう。

5.詳細な打ち合わせ

次に詳細部分の打ち合わせをして、具体的なプランを決定します。たとえば、細かな間取りやデザイン、導入する設備などです。

なお、プランを決めたあとからでもプランの変更はできます。しかし、変更契約を結ばなければいけません。

設備の依頼漏れ、認識の違いを訂正できますが、場合によっては変更できない部分もあります。どの部分が変更できるかは建築会社によって異なるので、事前に確認しておくようにしましょう。

注意点として、窓の位置や大きさを調節するには、建築確認の再申請が必要になります。再申請には費用がかかるので注意してください。具体的なプランを決め終わったら、地盤調査、法令との照らし合わせ、ローンの本審査を行いましょう。

6.工事請負契約

具体的な間取りやプランなどが決まったら、工事請負契約を結びます。工事請負契約とは、家を建ててもらうにあたって、購入者と建築会社が結ぶ契約書です。家の完成という商品に対して、報酬を支払うことを約束するといった内容が記されています。

なお間取りやプランは、工事請負契約を結んだ後も変更できますが、変更契約を結ばなければいけません。できるだけスムーズに手続きを行えるように、工事請負契約を結ぶ際、本当にその間取りやプランでよいか最終確認しましょう。念のため、キャンセルしたときの違約金などについても確認しておくと安心です。

工事請負契約を結ぶ際、申込金の支払いが生じることもあります。金額としては、建築費の10%以下になることが一般的です。

補足として、前の節で説明した、地盤調査、法令との照らし合わせ、ローンの本審査は、工事請負契約を結んだあとに行うこともあるので覚えておきましょう。

7.着工

これまでに決定したプランを踏まえつつ、工事を行います。工事には騒音や振動をともなうため、付近に住宅がある場合は、ひと言挨拶に向かった方がよいでしょう。

挨拶は、購入者が行うこともあれば、建築会社のスタッフが行うこともあります。さらには、着工前に安全祈願(地鎮祭)、骨組み完成後に上棟式を執り行うケースもありますが、行うか否かは購入者が選択可能です。

実際の工事は現場監督が管理を行います。管理とは、施工図を参照しつつ材料の精査をしたり、一つひとつの工程をチェックしたりすることです。現場監督は建築会社に属している人が行いますが、建築家に依頼した場合、現場監督は建築家が行います。

なお、着工から竣工までは、3〜6か月かかることが多いです。敷地が広かったり間取りや機能が複雑だったりすると、さらに長い期間を要する可能性があるでしょう。

8.竣工・引き渡し

工事が終わったら、いよいよ引き渡しです。プランや間取りどおりの家が完成したかを確かめるために、市区町村や現場監督が完了検査や竣工検査を行います。それぞれの検査が終了すれば、検査済証が発行されるのが一般的です。

その後、購入者に家の引き渡しが行われるので、現場監督などと一緒に家の内外部を確認して、不備がないかを確認しましょう。その際、家の使い方として間取りの紹介や設備、機能の説明が行われるのが一般的です。

建築会社によっては、アフターサービスを実施しているところもあります。その場合は、アフターサービスの概要や利用方法について、その場で説明を受けましょう。

家を建てるまでにかかる期間

家を建てるまでにかかる期間は、土地ありの場合と土地なしの場合で同じではありません。そこでこの章では、それぞれの場合の期間について詳しく解説します。

着工から竣工までの期間を知っておくことで、引越し業者への手続きや荷造り、そのほかの手続きの計画が立てやすくなるでしょう。

土地ありの場合

土地ありの場合、家を建てるまでにかかる期間は8〜14か月です。事前に土地を購入している、あるいはすでに土地を持っている場合、土地探しや購入手続きにかかる時間を省けます。

一般的に、土地探しから土地購入までの期間は1〜4か月ほどかかります。したがって、土地がある場合、家を建てるまでの期間は8〜14か月と認識しておくとよいでしょう。

しかし、上記の期間はあくまでも目安です。土地の広さや家の機能、間取りによっては、上記より長い期間を要するかもしれません。そのため、建築会社とプランニングをする段階で、どの程度の期間を必要とするか確認しておくようにしましょう。

土地なしの場合

土地を所有していない場合、土地探しから購入まで行ってから、家に関する計画を立て始める必要があります。

前の節で説明した通り、土地探しから購入までは1〜4か月かかるのが一般的です。この期間を踏まえると、土地なしの場合、家を建てるまでの期間は15か月ほどかかると認識しておきましょう。

しかし、こちらも土地ありと同様、場合によって期間が変わります。人気の土地を購入するとなると競争率が激しいため、土地購入が難航するでしょう。場合によってはなかなか購入できずに、家を購入するまで2年ほどかかることもあります。

家を建てる際に必要な費用

家を建てる際に必要な費用は、以下の3つに分けられます。

  • 本体工事費
  • 附帯工事費
  • 諸費用

それぞれの具体的な相場や内訳などを解説するので、ぜひ参考にしてください。

本体工事費

本体工事費は主に、家本体を建てたりライフライン環境を整えたりするための費用です。建築費とも呼ばれ、家の建設に関するすべての費用のおよそ7割を占めます。相場は1,500万円〜3,500万円で、主に以下の要素に対して発生するのが一般的です。

  • 木工事
  • 仮設工事
  • 外装工事
  • 内装工事
  • 防水工事
  • 電気工事
  • 土、基礎工事
  • 給排水衛生工事
  • ボイラー等熱源工事
  • 屋根、板金、外壁工事
  • 健具、住宅設備機器工事

このように、家を建てる際に行う工事に対して発生するのが、本体工事費です。相場があるとはいえ、建築会社や建てる家によっては、さらに高い本体工事費を要する場合があるでしょう。見積もりの段階で、どういった費用が発生し得るのか確認することが重要です。

附帯工事費

附帯工事費用は、家の建設以外に必要な費用です。たとえば、外構工事費や地盤改良費用、造園工事が挙げられます。家以外の部分にもこだわると、附帯工事費は多くなるでしょう。

なお、すでに建っている家を解体して新たな家を建てる場合は、元の家を解体しなければいけません。そうした解体費用も附帯工事費に含まれます。

諸費用

諸費用の総額は100万〜150万円が相場です。内訳をまとめると以下のようになります。

項目相場
印紙税建築費や物件によって異なる
登録免許税建築費や物件によって異なる
登記費用10万〜15万円ほど
建築確認申請費用10万〜20万円ほど
水道負担金10万〜20万円ほど
設計料建築費の5〜15%ほど
地鎮祭や上棟式の費用5〜10万円ほど
住宅ローンの手数料と保証料住宅ローンを契約する金融機関によって異なる
火災保険料保険会社によって異なる
家具や家電の費用購入する場所や購入するものによって異なる
引越し費用引越し業者や引越しの距離によって異なる

上記の表は、あくまでも一例です。ほとんどの場合、上記の表にある諸経費におさまりますが、例外もあるでしょう。

思わぬ出費に備えるためにも、事前に確認し予算を多く確保しておくことが重要です。なお、印紙税、登録免許税、建築確認申請費用は必ず発生するので、用意しておきましょう。

こちらの記事では、住宅ローンの種類や金利の基本事項についてわかりやすく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

まとめ

家を建てる際は以下の流れで行います。

  • 1.建築会社探し
  • 2.土地探し(土地なしの場合)
  • 3.プランニング・見積もり
  • 4.住宅ローンの事前審査
  • 5.詳細な打ち合わせ
  • 6.工事請負契約
  • 7.着工
  • 8.竣工・引き渡し

建築会社探しから引き渡しまでは、15か月ほどかかるのが一般的です。しかしすでに土地を持っている場合は、土地探しや購入の工程が省かれるので、8〜14か月ほどにおさまるでしょう。

また、家を建てるのに必要な費用は、本体工事費、附帯工事費、諸費用の3種類に分けられます。相場はありますが、依頼する建築会社や建てる家によって異なるので見積もりの際に確認しておきましょう。

なお、タカオホームソリューションズでは、土地探しから竣工まで、お客様のニーズに合わせて1から対応させていただきます。現在、家の購入を検討されている方は、ぜひお問い合わせください。